2月に入り、確定申告シーズンになりました。副業などでアフィリエイト収入を得ている人も多いので、この時期になると、「自分は確定申告をする必要があるのか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。アフィリエイターさんの確定申告の基本をおさらいしていきましょう。
アフィリエイトの利益が20万を超えたら確定申告が必要な人
会社員・アルバイト・パートなどの給与収入のある人なら、アフィリエイトによる利益(=儲け)が20万円を超えたら、確定申告が必要になってきます。
間違えずに押さえておきたいポイントは、アフィリエイト収入が20万円を超えたらではなく、アフィリエイトの利益が20万円を超えたら必要だという点です。
アフィリエイト収入を得るために、レンタルサーバー代・ドメイン代・プロバイダー代・セミナー参加費…などたくさんの経費が掛かっているはずです。アフィリエイト収入から、使った必要経費を引いた利益が20万円以下だったら、確定申告の必要はありません。
アフィリエイトの利益が38万を超えたら確定申告が必要な人
給与収入のない人は、アフィリエイトによる利益(=儲け)が38万円を超えたら、確定申告が必要です。もちろん、アフィリエイト売上から、売上獲得に必要な必要経費をマイナスして算出される利益が38万円以下であれば、確定申告の必要はありません。
アフィリエイト収入以外に、ライティングによる執筆料・ハンドメイド作品の売上などの他の収入がある場合でも、全ての売上から経費を引いた利益が38万円以下である限り、確定申告する必要はないです。
ただし、「青色申告を申請していて赤字を繰り越したい」「ふるさと納税をした」「住宅ローンを組んだ」「家族の医療費合計が10万円を超えた」「災害に遭った」など特殊事情のある方は、まとめて確定申告が必要になりますので、ご注意ください。
アフィリエイトの経費にできるもの
アフィリエイト収入でよく利用される代表的な必要経費とその勘定科目を一覧にしてみました。勘定科目は自分で好きなように分類できるので、迷った時の参考にしてみてください。絶対こうでなければいけないという話ではありません。
消耗品費
- 10万円以下のパソコン、プリンター、カメラなど
- インク、コピー用紙
- 文房具
- アプリ
10万円を超えるパソコンなどを購入したら、購入した年に一括で経費にはできません。減価償却といって、耐用年数で割った額のみ経費にしていきます。パソコンなら耐用年数は4年です。
青色申告対象者なら30万円まで経費にすることができるので、今年の確定申告書と一緒に青色申告承認申請書を合わせて税務署へ送っておきましょう。
ブログ作成のためのアプリも消耗品費で処理しても構いませんし、自分でわかりやすいように勘定科目を分けても大丈夫です。
通信費
- プロバイダー代
- レンタルサーバー代、ドメイン代
- 郵送料、切手代、はがき代、レターパック代
- モバイルWifi通信費
- 携帯電話代
携帯電話代などプライベートと兼用で使っているものについては、アフィリエイト収入分だけを経費に計上します。1日・1か月・1年など分けやすい単位で、使っている割合から経費を算出します。使っている割合は、通信費なら時間で分けるのが簡単かもしれません。
旅費交通費
- 電車・バス・タクシー・飛行機などの交通費
- 宿泊費
- 駐車料・ガソリン代
アフィリエイトセミナーやイベントへ参加するための交通費、宿泊費は旅費交通費になります。
研修費
アフィリエイトセミナー代など勉強会参加費などをまとめる科目です。
新聞図書費
アフィリエイトサイトを作成するために購入した書籍や雑誌代を新聞図書費でまとめておきます。電子書籍でももちろん経費になります。
広告宣伝費
- チラシ
- Google/Facebook広告
- サイト製作費
- 素材購入費
名刺やチラシはもちろん、GoogleやFacebook広告料などアフィリエイトサイトの宣伝に関する経費を計上する科目です。
アフィリエイトサイトの作成を依頼したときには、宣伝広告費に含めてもいいですし、外注費という科目を作ってサイト制作費や記事執筆料などを別にしてもわかりやすくなります。
交際費
アフィリエイターのオフ会の参加費などの交際費をまとめておきます。
支払手数料
- 振込手数料
- クラウドサービス使用料
DropboxやEvernote等のクラウドストレージサービスや、office365、freeeやMFクラウド会計などの会計サービスなども支払手数料でかまいません。少額なら通信費に入れてしまっても問題ないです。
確定申告を楽にするならクラウド会計サービスを設定しておく
このサイトでも、オススメの商品やサービスを紹介する時にアフィリエイトを利用しています。アフィリエイト収入の経理を楽にしてくれているのが、freeeやMFクラウド会計
などのクラウド会計サービスです。
クラウド会計とは、ネットバンキングやクレジットカードとデータを連携することで、経理を自動化することができる仕組みです。お仕事用の銀行とクレジットカードを用意して、クラウド会計サービスとデータ共有することで、銀行にお金が振り込まれた時、クレジットカードでお買い物をした時に自動で仕訳を作ってくれます。しかも、学習機能付きなので、同じような処理を繰り返すとどんどん賢くなってより正確な仕訳をしてくれるようになるんです。
最初の設定が少々面倒ですが、正しく設定してしまえば、毎日の経理処理がスマホでスワイプするだけになります。スワイプで、取引仕訳を登録したり、プライベート支出なので無視したりと簡単に処理が終わってしまいます。
もう3年ほどfreeeを愛用していますが、もう普通の会計ソフトで確定申告をしようなんて微塵も思いません。
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のどちらを選ぶかは、データを連携できる先を一覧で確認してから決めるといいですよ。使用感に大きな違いがないので、自分の持っているクレジットカードや利用しているサービスと多く連携している方を選ぶと、楽になります。
アフィリエイターさんでA8.netでの取引が多いなら、MFクラウド会計
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確定申告が劇的に楽になるので、先延ばしせずにすぐにクラウド会計サービスに登録しておくことをオススメします。
クレジットカード会社によっては、数カ月分しか履歴データを残さないので、1日でも早くクラウド会計サービスと連携しておくと、漏れなくデータを自動で取り込むことができます。
2月の今のうちにクラウド会計サービスを導入しておくことで、来年の今頃の憂鬱な気分が一掃されることでしょう。
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