お名前.comは、独自ドメインの取得だけでなくレンタルサーバーを借りることができます。ただ、さくらインターネット
やエックスサーバー
に比べ、初心者にはつまずきやすいポイントが多々ありました。WordPressインストール方法と、注意点について解説していきたいと思います。
お名前ドットコム共有サーバーの機能比較
お名前.comの共有サーバーのスペック・機能と他の代表的なレンタルサーバーを比較してみましょう。
レンタルサーバー | 料金(月) | 容量 | データベース | マルチドメイン |
お名前.com SD-11 | 900円 | 200GB | 50個 | 無制限 |
エックスサーバー X10 | 1000円 | 200GB | 50個 | 無制限 |
さくらインターネット スタンダードプラン | 515円 | 100 GB | 20個 | 最大20 |
ミニバード | 250円 | 50GB | 5個 | 最大50 |
「とりあえず、ブログやホームページを持ちたい」という方には、ミニバードをオススメしています。低料金で、容量もスピードもほどよいバランスの取れたプランになっています。
ただ、月間PV数10万以上を目指すとなると、スピードが少々劣ってしまいます。
ブログやホームページをそれなりに成長させたいなら、さくらインターネットでしょう。
自分メディアサイトを複数運営するという方なら、最初からエックスサーバーに契約する方が望ましいです。以前は、スタート時は少しでもレンタルサーバー代を節約するために安いレンタルサーバーを借りて、アクセスが伸びてきたら引っ越しをしていましたが、運営サイトが数十になると、移転作業も時間と手間ばかり掛かってしまうので、最初から。エックスサーバーでほぼ全てのサイトを運営するようになりました。
お名前.comは、エックスサーバーと同等の機能が用意されています。最大のメリットは、独自ドメインの設定が簡単になる点です。ドメインもお名前.comを利用すると、ほぼクリックだけでドメイン設定が完了します。
しかしながら、他のレンタルサーバーに比べ、設定方法などにかなりクセが見受けられました。気になった点を挙げてみます。
・phpMyAdminを自分でインストールする必要がある
・データベース作成時に、データベース名・ユーザー名・パスワードが自動で設定されてしまう
・WordPress自動インストール時に、ユーザーIDを自分で決めることができない
手動でWordPressをインストールするなら、ほとんど気にならない点ですが、他のレンタルサーバーから移転する場合は、ユーザ名・データベース名などは変えずに作業を進めたいところにもかかわらず、自動で名前付けがされてしまうところに煩わしさを感じました。
また、他のレンタルサーバーに比べ、設定に時間が掛かる点も気になりました。レンタルサーバー契約から使用できるまでに1時間、ドメインの追加に30分程度掛かりました。ミニバードやエックスサーバー
なら、数十秒で設定が完了していたので、タイムラグに戸惑ってしまいました。
初心者の方なら、エックスサーバーを選んだほうがつまずくことなくWordPressサイトを運営できると思います。
お名前.comは、エックスサーバーに比べ、自動でバックアップされたデータも無料で使用できますし、割安感があるので、サイト運営の中級者以上ならお名前.comを選択するといいかもしれませんね。
お名前ドットコムに新規契約
それでは、早速、お名前.comに申込みましょう。
お名前ドットコムの共有サーバーでは、2017年4月3日現在、最大2か月間が無料になるキャンペーン中です。初期登録料と2ヶ月分の使用料が無料となっていますが、最短でも3ヶ月の契約が必要になります。
ドメインの追加
お名前.comに契約ができたら、サーバー.naviへログインし、「利用サービス確認」を左サイドメニューから選びます。
「共有サーバーSD」項目の「SD-11プラン」をクリックします。
サーバー内の設定内容が表示されます。
「ドメイン情報」の「ドメイン追加」ボタンをクリックし、追加したい独自ドメインを追加します。まだ独自ドメインを取得していなくても問題ありません。お名前.comサーバー内に、独自ドメインでフォルダが作成されるだけです。
独自ドメインの追加をしてから、反映されるまで数樹分程度掛かりました。待ちながら他の作業をしておきましょう。レンタルサーバーの移転時なら、バックアップなどを取っておくといいですね。
データベース作成
サーバー.naviから、コントロールパネルへログインします。
コントロールパネルでは、サーバーの各種設定ができます。
「データベース設定」メニューの「MySQL」をクリックし、WordPressで使用するデータベースを新規作成します。
「作成」ボタンをクリックするだけで、すぐに新しいデータベースが作成されます。
お名前.comの場合、データベース名・ホスト名・ユーザー名・パスワード全て自動で設定されます。これらの内容は、WordPressインストール時に必要です。この画面を閉じないようにしましょう。
バーチャルURLの設定
独自ドメインのネームサーバーの設定前なので、WordPressをインストールするためにバーチャルURLを設定しておきます。
WordPressのサイトが正しく設置されるまで、仮URLでの作業ができるようになります。
WordPress手動インストール
①WordPress日本語公式サイトから、最新版のWordPressをダウンロードします。
②ダウンロードが完了したら、圧縮されているファイルを展開し、FTPアプリを使用して、全ファイルをアップロードします。
アップロードするフォルダは、移転前と同じフォルダにする方が楽です。
③「バーチャルURL/WordPressをインストールしたフォルダ/wp-admin/install.php」をURLバーに打ち込み、WordPressのインストールを開始します。
④最初に、データベースの設定について聞かれるので、作成したデータベース情報をコピー&ペーストで入力します。
⑤管理者となるユーザー名・パスワード・メールアドレス・サイトタイトルを設定し、「WordPressをインストール」ボタンをクリックします。
検索エンジンが作業中のサイトをインデックスしないよう、チェックは外しておきます。
⑥無事にWordPressがインストールできると、次のようなメッセージが表示されます。
設定したユーザ名・パスワードは忘れないうちに記録しておきましょう。
これで、お名前.comへWordPressがインストールされました。
「ログイン」ボタンをクリックして、ユーザーID・パスワードを入力すると、管理画面となるダッシュボード画面が表示されます。
サイトアドレスの変更
ダッシュボード画面のサイドメニューから、「設定」→「一般」を選択します。
サイトアドレスをサブフォルダを除いたものに設定し直しておきます。
保存を押した後で、サイトアドレスをURLバーに打ち込み、サイトが正しく表示されることを確認します。
この作業は、上手く行った記憶がほとんど無かったりします。サイトアドレスが見つからない場合は、次の手順でサイトアドレスを変更していきます。
①WordPressをインストールしたフォルダ内にある「.htaccess」「index.php」の2つの
ファイルをダウンロードします。
②index.phpファイルを開き、一番最後の行のコードにWordPressをインストールしたフォルダを追加しておきます。
/** Loads the WordPress Environment and Template */
require( dirname( __FILE__ ) . ‘/wp/wp-blog-header.php’ );
③独自ドメインフォルダの直下に①でダウンロードしたファイルをアップロードします。
再度、サイトURLを打ち込み、正しく表示されることをチェックしてみます。
上手く表示されない場合は、2つのファイルの中身を確認してみてください。
お疲れ様でした!
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